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増大号 「胃と腸」式 読影問題集2023 応用と発展—考える画像診断が身につく 咽頭・食道 9 Cases
Case 7
著者: 小野陽一郎1 八尾建史2 二村聡3
所属機関: 1福岡大学筑紫病院消化器内科 2福岡大学筑紫病院内視鏡部 3福岡大学筑紫病院病理部・病理診断科
ページ範囲:P.1234 - P.1237
文献購入ページに移動60歳代,男性.主訴:自覚症状なし.既往歴:前医でX−2年に食道癌(切歯より32〜34cmに存在する0-III型,生検病理診断は中分化扁平上皮癌,cT1bN3M0,cStage III)に対して根治的化学放射線療法(chemoradiotherapy ; CRT)を施行され,治療後に完全奏効と効果判定された.現病歴:サーベイランス目的で受けた前医の上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD)で,食道(切歯より33cm)に隆起性病変を認め,精査加療目的に当科へ紹介され受診した.生活歴:飲酒はビール700mL+ウイスキー4杯/day.フラッシング反応(+),喫煙歴あり(60本×約15年間,現在は禁煙).検査:CEA 3.2ng/mL,SCC 0.9ng/mL.臨床経過:前医検査から約3週間後に当院初回EGD(Fig.1〜3),超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography ; EUS,Fig.4),X線造影検査(Fig.5)を施行した.
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