文献詳細
増大号 「胃と腸」式 読影問題集2023 応用と発展—考える画像診断が身につく
胃 16 Cases
Case 11
著者: 名和田義高1 市原真2 濱本英剛1 赤平純一3 松田知己1
所属機関: 1仙台厚生病院消化器内科 2札幌厚生病院病理診断科 3仙台厚生病院病理診断・臨床検査科
ページ範囲:P.1288 - P.1291
文献概要
60歳代,男性.主訴:なし.既往歴:心房細動,逆流性食道炎.内服薬:ダビガトラン,ランソプラゾール.現病歴:前医でのスクリーニングの上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD)で,多発胃底腺ポリープと胃角部大彎に5mm大の頂部に陥凹を伴う隆起性病変を指摘された.生検でGroup 2(組織量が不十分で腫瘍性病変としての判断が困難)の診断となり,精査加療目的に当院へ紹介された.H. pylori(Helicobacter pylori)除菌歴はない.検査:H. pylori便中抗原陰性,抗H. pylori血中抗体4U/mL.
掲載誌情報