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増大号 「胃と腸」式 読影問題集2023 応用と発展—考える画像診断が身につく 十二指腸 6 Cases
Case 5
著者: 郷田憲一1 阿部圭一朗1 石田和之2 長崎秀彰3 入澤篤志1
所属機関: 1獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座 2獨協医科大学医学部病理診断学 3長崎病院外科・消化器科
ページ範囲:P.1328 - P.1332
文献購入ページに移動40歳代,男性.主訴:特に症状なし.既往歴:20XX年より糖尿病(内服加療中).現病歴:糖尿病で通院中であった前医にて,健診目的で生来初めての上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD)を受けた際,十二指腸に隆起性病変を指摘された.精査・加療目的に当科へ紹介され,受診した.検査:赤血球430万/μL,Hb 13.5g/dL,白血球9,900/μL,血小板22.8万/μL.AST 15U/L,ALT 20U/L,γ-GTP 22U/L(基準値8〜50),HbA1c 9.0%(基準値4.6〜6.2),CEA 4.7ng/mL(基準値5以下),CA19-9 15U/mL(基準値37以下).臨床経過:20XX年8月にEGD〔NBI(narrow band imaging)拡大観察および超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography ; EUS)〕を行った.胸腹部造影CTにおいて転移を疑う所見はなかった.
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