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増大号 「胃と腸」式 読影問題集2023 応用と発展—考える画像診断が身につく 全消化管 3 Cases
Case 1
著者: 河内修司12 蔵原晃一2 大城由美3
所属機関: 1千早病院消化管・肝胆膵センター 2松山赤十字病院胃腸センター 3松山赤十字病院病理診断科
ページ範囲:P.1426 - P.1429
文献購入ページに移動80歳代後半,女性.主訴:水様性下痢,両下肢浮腫.既往歴:1年前に胃・十二指腸潰瘍,H. pylori(Helicobacter pylori)陽性で除菌療法を実施し,尿素呼気試験で陰性を確認済み.以後,プロトンポンプ阻害薬(proton pump inhibitor ; PPI)の内服なし.現病歴:血圧上昇に対し,近医でアンギオテンシンII受容体拮抗薬(angiotensin II receptor blocker ; ARB)のバルサルタンの投与が開始された.2か月後より水様性下痢,排便回数増加,両下肢浮腫が出現し,当センターに紹介され受診となった.現症:身長157cm,体重61kg(元来55kg),両下肢に著明な浮腫を認めた.検査:WBC 10,310/μL,Hb 10.6g/dL,CRP 6.2mg/dL,総蛋白4.5g/dL,Alb 1.3g/dL,尿蛋白(−).臨床経過:大腸内視鏡検査(Fig.1),上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD,Fig.2),経口的(Fig.3a)・経肛門的(Fig.3b)バルーン小腸内視鏡検査,小腸カプセル内視鏡検査(Fig.3c)を実施した.
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