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文献詳細

雑誌文献

胃と腸58巻10号

2023年10月発行

文献概要

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編集後記

著者: 小澤俊文1

所属機関: 1総合犬山中央病院消化器内科

ページ範囲:P.1441 - P.1441

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 本邦では2020年初頭から始まった新型コロナウイルスの流行により学会,研究会は軒並み中止され,対面での医師同士の交流が断たれた.それとほぼ同時期にZoomをはじめとするWebによる講演会や研究会,学術会議などが主たるコミュニケーション機会となって久しい.いつしかZoom操作にも慣れ,天候に左右されないことや移動時間・経費の節約が可能な点などの利便性も加わり,リアルの場における討論に参加しなくても満足し,人とのつながりが疎遠になった感は否めない.
 さて,それまで東京に参集し激論を交わしていた(以前に比べればすでにおとなしくなってはいたが)早期胃癌研究会もご多分に漏れずWeb開催となった.回数を重ねるごとに読影操作や症例提示は初期に比べると随分とスムーズになったものの,視聴者からの意見は発言権付与者が中心ということもあり,ますますおとなしくなるといった負の側面がある.そして実際の会場での読影や聴講といった特別な緊張感も,リアルではない,すなわち他人の目がない空気感ゆえに減少したと個人的に思っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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