文献詳細
文献概要
今月の主題 食道ESD瘢痕近傍病変の診断と治療 トピックス
経鼻細径内視鏡を用いた食道ESD瘢痕近傍病変へのアプローチ
著者: 菊池大輔1 田中匡実1 鈴木悠悟1 河合優佑1 落合頼業1 早坂淳之介1 岡村喬之1 渕之上和弘1 光永豊1 野村浩介1 小田切啓之1 山下聡1 松井啓1 布袋屋修1
所属機関: 1虎の門病院消化器内科
ページ範囲:P.324 - P.327
文献購入ページに移動食道表在癌に対する内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection ; ESD)は安全で有効な治療法として広く行われるようになっている.扁平上皮癌は異時性発癌率が高く,日常診療でもESD後の経過観察中に多くの異時性癌の治療を行っている.特にヨード染色で多発不染域(まだら食道)を呈する症例では厳重な経過観察が必要となる1).
近年,ESD瘢痕近傍の病変を治療する機会が増えているが,ESD瘢痕は線維化が高度なため治療難易度が高い.筆者らは細径内視鏡でESDを行うための専用デバイスを企業と共同開発し臨床に導入した.細径内視鏡を用いた食道ESDのコツとポイントについて解説する.
参考文献
掲載誌情報