文献詳細
増大号 「胃と腸」式 読影問題集2023 基本と応用—考える画像診断が身につく
咽頭・食道 9 Cases
Case 7
著者: 前田有紀1 小野裕之1 下田忠和2
所属機関: 1静岡県立静岡がんセンター内視鏡科 2静岡県立静岡がんセンター病理診断科
ページ範囲:P.396 - P.399
文献概要
80歳代,男性.主訴:なし.高血圧,高脂血症のため近医通院中であった(常用薬:アムロジピン,ロスバスタチン).嗜好歴:飲酒はアルコール60g/day×約60年,喫煙は15本/day×約60年.X年7月に,近医で検診目的に上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD)を施行し,食道に隆起性病変を認めた.隆起部から採取した生検の病理組織学的診断はsquamous epitheliumであり,腫瘍性変化は認めなかった.精査目的に当科を受診した.X年8月,EGDおよび超音波内視鏡検査(endoscopic ultrasonography ; EUS)を施行し,ボーリング生検を行った.X年9月に,内視鏡的粘膜下層剝離術(endoscopic submucosal dissection ; ESD)を施行した.
参考文献
掲載誌情報