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増大号 「胃と腸」式 読影問題集2023 基本と応用—考える画像診断が身につく 胃 14 Cases
Case 14
著者: 森山智彦1 梅野淳嗣2 藤原美奈子3
所属機関: 1九州大学病院国際医療部 2九州大学大学院医学研究院病態機能内科学 3九州医療センター病理診断科
ページ範囲:P.460 - P.463
文献購入ページに移動30歳代,女性.主訴は全身倦怠感.家族歴に特記事項なし.10年前に貧血を指摘され,鉄剤を投与されていた.5年前の上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD)で胃に多発ポリープを認め,大部分のポリープを内視鏡的切除された.その後,他院で受けたEGDで再び胃病変を指摘されたため,当院へ紹介され受診となった.採血でHb 10.9g/dl,Fe 54μg/dlと軽度の鉄欠乏性貧血に加え,TPとAlbはそれぞれ4.8g/dl,3.1g/dlで,いずれも低値であった.なお,消化管X線造影検査ならびに内視鏡検査で,胃以外の消化管には異常を認めなかった.
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