文献詳細
増大号 「胃と腸」式 読影問題集2023 基本と応用—考える画像診断が身につく
小腸 7 Cases
Case 7
著者: 梅野淳嗣1 川崎啓祐1 川床慎一郎12
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学 2九州大学大学院形態機能病理学
ページ範囲:P.522 - P.525
文献概要
60歳代,男性.主訴は右下腹部痛.既往歴は,糖尿病,陳旧性脳梗塞.2013年頃から時々右下腹部痛を認めていた.2015年6月に近医で施行された下部消化管内視鏡検査で回盲弁および終末回腸に異常を指摘された.精査加療目的で同年8月に当科へ紹介され受診となり,経口小腸X線造影検査と下部消化管内視鏡検査を行った.2013年頃は口内炎を時々認めていたが当科受診時には認めなかった.発熱,陰部潰瘍はなく,非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drugs ; NSAIDs)の内服歴もない.血液検査所見では,WBC 12,210/μl,Hb 12.0g/dl,Plt 32.5万/μl,TP 6.9g/dl,Alb 3.6g/dl,CRP 1.75mg/dl,ESR 58mm/hrであった.
参考文献
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