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文献詳細

雑誌文献

胃と腸58巻5号

2023年05月発行

文献概要

今月の主題 壁内局在からみた胃上皮下腫瘍の鑑別診断 主題

胃上皮下腫瘍の内視鏡診断—病変の壁内局在が粘膜下層にある疾患を中心に

著者: 中西宏佳1 吉田尚弘1 土山寿志1

所属機関: 1石川県立中央病院消化器内科

ページ範囲:P.635 - P.641

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要旨●胃上皮下腫瘍は,粘膜上皮より深部に存在する壁内病変により,粘膜が挙上されて生じた隆起の総称である.症状がないことが多く,スクリーニングの上部消化管内視鏡検査で偶然発見されることが多い.病理組織学的に病変は多岐にわたるが,GISTや平滑筋腫などの間葉系腫瘍,異所性膵,囊胞,脂肪腫などの頻度が高い.実際の臨床ではGIST診療ガイドラインに沿った対応が基本となり,小さな病変であれば経過観察とすることが多い.通常内視鏡観察での診断には限界があるが,できる限り鑑別を絞り,精査・治療のタイミングを逃さないように努めることが大切である.

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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