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文献詳細

雑誌文献

胃と腸58巻7号

2023年07月発行

今月の主題 消化管リンパ増殖性疾患の診断アプローチの基本

主題症例

直腸MALTリンパ腫—鑑別のポイントを中心に

著者: 原健三1 高松学2 十倉淳紀1 鈴木桂悟1 安江千尋1 井出大資1 千野晶子1 五十嵐正広1 斎藤彰一1 河内洋2

所属機関: 1がん研究会有明病院下部消化管内科 2がん研究会有明病院病理部

ページ範囲:P.949 - P.954

文献概要

要旨●直腸MALTリンパ腫は悪性リンパ腫の消化管原発性で,びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)と同様に多くみられる疾患である.直腸に発生する腸管非上皮性腫瘍は鑑別疾患が多く,しばしば診断に難渋する.本稿では,直腸における非上皮性腫瘍の鑑別疾患を挙げ,またそれぞれの画像を提示しながら,病理組織学的所見,超音波内視鏡所見を含めて鑑別のポイントを中心に直腸MALTリンパ腫の診断アプローチを解説する.

参考文献

1)日本血液学会(編).第II章リンパ腫—悪性リンパ腫総論.造血器腫瘍診療ガイドライン 2018年版補訂版.金原出版,2020
2)Streubel B, Seitz G, Stolte M, et al. MALT lymphoma associated genetic aberrations occur at different frequencies in primary and secondary intestinal MALT lymphomas. Gut 55:1581-1585, 2006
3)板場壮一,西嶋健一,安部周壱,他.GIST.胃と腸 53:1016-1017, 2018
4)長廻紘,長谷川かをり.腸管悪性リンパ腫の内視鏡像.消内視鏡 3:1305-1316, 1991
5)原裕一,蔵原晃一.腸管子宮内膜症.胃と腸 57:648, 2022

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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