文献詳細
文献概要
--------------------
編集後記
著者: 小山恒男1
所属機関: 1佐久医療センター内視鏡内科
ページ範囲:P.1201 - P.1201
文献購入ページに移動 竹内学(長岡赤十字病院消化器内科),根本哲生(昭和大学横浜市北部病院臨床病理診断科)とともに,「胃と腸」58巻9号「知っておくべき口腔・咽喉頭病変」の編集を担当した.「胃と腸」で初めて中・下咽頭癌が特集されたのは,2005年の40巻9号「表在性の中・下咽頭癌」であった.当時は,咽喉頭領域の表在癌の早期診断は困難であったが,NBIやBLIなどの画像強調システムの開発や経鼻内視鏡の画質向上によって,咽喉頭癌が数多く発見されるようになった.治療面ではESD・ELPSをはじめとした低侵襲治療による,中下咽頭癌・喉頭癌に対する内視鏡治療が開発された.その後,2010年に45巻2号「中・下咽頭表在癌の診断と治療」,2012年に47巻3号「咽頭・頸部食道癌の鑑別診断」,2017年に52巻13号「咽頭・頸部食道癌の診断と治療」,2021年の56巻11号「咽頭表在癌の内視鏡診断と治療」と続いたが,一貫して対象は癌のみであった.
今回,「知っておくべき口腔・咽喉頭病変」を企画するにあたり,「胃と腸」としては初めて口腔領域にまで対象を拡げた.また,癌のみならず非腫瘍病変までを網羅的に取り上げ,口腔・咽喉頭の悪性および良性疾患の内視鏡的・病理学的特徴をまとめる方針とした.そして,初学者からexpertまでに役立つ内容を目指し,その道の達人に原稿を依頼した.
今回,「知っておくべき口腔・咽喉頭病変」を企画するにあたり,「胃と腸」としては初めて口腔領域にまで対象を拡げた.また,癌のみならず非腫瘍病変までを網羅的に取り上げ,口腔・咽喉頭の悪性および良性疾患の内視鏡的・病理学的特徴をまとめる方針とした.そして,初学者からexpertまでに役立つ内容を目指し,その道の達人に原稿を依頼した.
掲載誌情報