文献詳細
文献概要
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編集後記
著者: 小澤俊文1
所属機関: 1総合犬山中央病院消化器内科
ページ範囲:P.133 - P.133
文献購入ページに移動 自己免疫性胃炎(AIG)が,H. pylori感染に伴う慢性炎症の内視鏡像と異なることは以前から知られているが,近年では(超)早期診断例の報告が散見されるようになった.本邦で少ないとされてきたAIGの頻度もおよそ200〜250人に1人と決してまれな疾患ではなく,早期診断に有用な内視鏡所見を知っておくべき時代にきている.炎症や萎縮性変化の経時的変化,すなわちステージ別の臨床病理学的特徴もほぼ明らかとなった.内視鏡的所見(粘膜変化)が病理組織学的にどう対応するか,面と点での診断対比が可能となったのである.
実は2019年54巻7号の本誌主題は「A型胃炎—最新の知見」であったが,わずか4年間での内視鏡を中心とした早期診断の進歩ゆえに本特集号の再登場となったわけである.表現についてもA型胃炎ではなく,成因による幅広い疾患を表現するAIGの名称がより好ましい.
実は2019年54巻7号の本誌主題は「A型胃炎—最新の知見」であったが,わずか4年間での内視鏡を中心とした早期診断の進歩ゆえに本特集号の再登場となったわけである.表現についてもA型胃炎ではなく,成因による幅広い疾患を表現するAIGの名称がより好ましい.
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