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今月の主題 上皮下発育を呈する食道病変の診断
トピックス
食道上皮下病変の粘膜切開直視下生検
著者: 松本吏弘1 森野美奈1 松本圭太1 賀嶋ひとみ1 小糸雄大1 三浦孝也1 高橋裕子1 坪井瑠美子1 石井剛弘1 吉川修平1 大竹はるか1 関根匡成1 上原健志1 浅野岳晴1 宮谷博幸1 眞嶋浩聡1
所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター消化器内科
ページ範囲:P.350 - P.353
文献概要
食道に発生する上皮下病変(subepithelial lesion ; SEL)は,ほとんどが良性腫瘍であり,約7割が平滑筋腫である1).しかし,画像所見のみでは良悪性の鑑別が困難な場合があり,治療方針の決定を目的とした病理組織学的診断を必要とされることがある.組織採取の方法として,EUS-FNAB(endoscopic ultrasound-guided fine needle aspiration biopsy)やボーリング生検が一般的に行われている.近年,上記の方法で病理組織学的診断が困難な場合に,組織採取の方法の一つとして粘膜切開直視下生検が施行されている.本稿では,食道SELに対する粘膜切開直視下生検の手技のコツとポイントについて解説する.
参考文献
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