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今月の主題 上皮下発育を呈する食道病変の診断
トピックス
食道上皮下病変の臨床的取り扱い
著者: 赤星和也12 大石善丈3 赤星和明1 小森圭司4 長田繁樹4 翁安4 大屋正文3
所属機関: 1飯塚病院内視鏡センター 2飯塚病院予防医学センター 3飯塚病院病理科 4飯塚病院消化器内科
ページ範囲:P.354 - P.360
文献概要
食道の上皮下病変(subepithelial lesion ; SEL)は日常診療の上部消化管内視鏡検査(esophagogastroduodenoscopy ; EGD)でしばしば指摘され,その多くは良性病変で無症状である.しかしSELは上皮性病変と異なり,正常な上皮に覆われているため,光学的内視鏡所見および通常の生検から最終診断を得ることが困難な病変である.さらに,SELは良性〜悪性病変まで幅広い病態を含む内視鏡診断名であり,その臨床的取り扱いには,慎重な対応が望まれる.
本稿では食道SELの鑑別診断を含めた取り扱いの実際について,筆者の経験も含め解説する.
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