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文献詳細

雑誌文献

胃と腸59巻4号

2024年04月発行

文献概要

増大号 消化管疾患の分類2024 胃 胃癌

胃癌の二大別分類

著者: 伴慎一1

所属機関: 1獨協医科大学埼玉医療センター病理診断科

ページ範囲:P.501 - P.503

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定義
 胃癌の二大別分類として現在まで人口に膾炙しているものには,Laurén分類と中村・菅野分類がある.これらは純粋な組織型分類ではなく,癌の病理組織学的形態像や背景粘膜の所見,関連する臨床病理学的所見などの相違を含めて,胃癌(現在で言うところの一般型腺癌1))を2つの特徴的なグループに分けることができることを提唱した学説・概念とみなされるべきものである.

参考文献

1)日本胃癌学会(編).胃癌取扱い規約,第15版.金原出版,pp 31-36, 2017
2)Laurén P. The two histological main types of gastric carcinoma:diffuse and so-called intestinal-type carcinoma. An attempt at a histo-clinical classification. Acta Pathol Microbiol Scand 64:31-49, 1965
3)中村恭一,菅野晴夫,高木国夫,他.胃癌組織発生の概念.胃と腸 6:849-861, 1971
4)中村恭一.胃癌の構造,第3版.医学書院,pp 227-247, 2005
5)Carneiro F, Fukayama M, Grabsch HI, et al. Gastric adenocarcinoma. In the WHO Classification of Tumours Editorial Board(eds). WHO Classification of Tumours, Digestive System Tumours, 5th ed. IARC, Lyon, pp 85-95, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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