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文献詳細

雑誌文献

胃と腸59巻4号

2024年04月発行

文献概要

増大号 消化管疾患の分類2024 小腸・大腸 潰瘍性大腸炎

潰瘍性大腸炎に出現する異型上皮の分類

著者: 田邉寛1 二村聡1

所属機関: 1福岡大学筑紫病院病理部・病理診断科

ページ範囲:P.569 - P.572

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定義
 潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis ; UC)における持続的な粘膜への炎症性傷害性刺激の結果生ずる異型上皮の病理組織学的分類である.なお,欧米では炎症性腸疾患のdysplasia分類(Table 1)1)が広く知られており,本邦では厚生省研究班分類(Table 2)2)が提唱されている.

参考文献

1)Riddell RH, Goldman H, Ransohoff DF, et al. Dysplasia in inflammatory bowel disease:standardized classification with provisional clinical applications. Hum Pathol 14:931-968, 1983
2)武藤徹一郎,若狭治毅,喜納勇,他.潰瘍性大腸炎に出現する異型上皮の病理学的判定基準—surveillance colonoscopyへの応用を目的とした新判定基準の提案.日本大腸肛門病会誌 47:547-551, 1994
3)味岡洋一.潰瘍性大腸炎におけるcolitis-associated cancer(炎症性発癌)早期病変の病理診断—現状と問題点.日消誌 117:957-964, 2020
4)味岡洋一,高村佳緒里.炎症性腸疾患のdysplasia分類.胃と腸 54:716-717, 2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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