文献詳細
文献概要
増大号 消化管疾患の分類2024 小腸・大腸 Crohn病
臨床的指標による分類
著者: 松本主之1
所属機関: 1岩手医科大学医学部内科学講座消化器内科分野
ページ範囲:P.581 - P.583
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Crohn病(Crohn's disease ; CD)は消化管の慢性肉芽腫性炎症を特徴とする原因不明の疾患である.また,口腔内や肛門部病変,狭窄・膿瘍・瘻孔などの消化管合併症に加えて,種々の全身性合併症を伴うことがある.このため,CDの活動性や重症度を総合的に評価する臨床指標の算出法として,多彩な項目を含むものが考案されている.これらの算出法は1970〜1980年代にかけて報告されたものであるが,いまだにCDの短期治療効果の指標として重要と考えられている1).中でも,本症の大規模臨床治験においては,以下に示す臨床的指標,あるいはその改訂版が効果判定に広く用いられている.
Crohn病(Crohn's disease ; CD)は消化管の慢性肉芽腫性炎症を特徴とする原因不明の疾患である.また,口腔内や肛門部病変,狭窄・膿瘍・瘻孔などの消化管合併症に加えて,種々の全身性合併症を伴うことがある.このため,CDの活動性や重症度を総合的に評価する臨床指標の算出法として,多彩な項目を含むものが考案されている.これらの算出法は1970〜1980年代にかけて報告されたものであるが,いまだにCDの短期治療効果の指標として重要と考えられている1).中でも,本症の大規模臨床治験においては,以下に示す臨床的指標,あるいはその改訂版が効果判定に広く用いられている.
参考文献
1)Turner D, Ricciuto A, Lewis A, et al. STRIDE-II. An update on the selecting therapeutic targets in inflammatory bowel disease(STRIDE)initiative of the international organization for the study of IBD(IOIBD). Determining therapeutic goals for treat-to-target strategies in IBD. Gastroenterology 160:1570-1583, 2021
2)Best WR, Becktel JM, Singleton JW, et al. Development of a Crohn's disease activity index. National Cooperative Crohn's disease study. Gastroenterology 70:439-444, 1976
3)Harvey RF, Bradshaw JM. A simple index of Crohn's disease activity. Lancet 315:514, 1980
4)Myren J, Bouchier IA, Watkinson G, et al. The O.M.G.E. multinational inflammatory bowel disease survey 1976-1982. A further report on 2,657 cases. Scand J Gastroenterol 95:S1-S27, 1984
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