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増大号 消化管疾患の分類2024 小腸・大腸 粘膜脱症候群
肉眼型分類
著者: 大川清孝12
所属機関: 1大阪市立十三市民病院消化器内科 2淀川キリスト教病院消化器内科
ページ範囲:P.590 - P.591
文献購入ページに移動直腸粘膜脱症候群(mucosal prolapse syndrome ; MPS)の肉眼型分類であり,①隆起型,②潰瘍型,③平坦型,の3つに分類するのが一般的である.それに加えて混合型や限局性深在性囊胞性大腸炎(colitis cystica profunda ; CCP)を加える分類がある.
なお,渡辺ら1)は直腸MPSを,①顕在または潜在性の粘膜脱出があり,病理組織学的に表層部粘膜固有層に毛細血管の増生・拡張(内皮細胞は腫大している)と線維芽細胞や筋細胞の増殖を伴い,さらに深層の粘膜固有層に種々の程度の線維筋症を伴うもの,ないし,②臨床的に粘膜脱出の有無が検査されていない場合や粘膜脱出が証明されていない場合でも,上記の病理組織学的所見がみられるもの,と定義している.
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