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文献概要
増大号 消化管疾患の分類2024 小腸・大腸 薬剤性腸炎
薬剤性腸炎の分類
著者: 水江龍太郎1 蔵原晃一1
所属機関: 1松山赤十字病院胃腸センター
ページ範囲:P.602 - P.603
文献購入ページに移動定義
薬剤性腸炎(薬剤性腸病変)とは,投与された薬剤に関連して惹起される腸管粘膜病変と定義される.診断基準として,①発症前からの薬剤使用歴の確認,②感染性腸炎などの他疾患の否定,③原因薬剤中止後の腸病変改善の確認,の3項目が挙げられ1),種々の薬剤による多彩な薬剤性腸炎が報告されている.
薬剤性腸炎(薬剤性腸病変)とは,投与された薬剤に関連して惹起される腸管粘膜病変と定義される.診断基準として,①発症前からの薬剤使用歴の確認,②感染性腸炎などの他疾患の否定,③原因薬剤中止後の腸病変改善の確認,の3項目が挙げられ1),種々の薬剤による多彩な薬剤性腸炎が報告されている.
参考文献
1)Bockus HL. Gastroenterology, 5th ed, vol. 2. WB Saunders, Philadelphia, pp 1657-1671, 1995
2)Cappell MS. Colonic toxicity of administered drugs and chemicals. Am J Gastroenterol 99:1175-1190, 2004
3)八尾隆史,岡野荘,竹田努,他.薬剤関連消化管疾患の病理組織学的特徴.胃と腸 55:883-889, 2020
4)梁井俊一,中村昌太郎,川崎啓祐,他.免疫チェックポイント阻害薬関連消化管病変.胃と腸 55:891-899, 2020
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