文献詳細
今月の主題 臨床と病理のマリアージュ
序説
文献概要
「臨床と病理のマリアージュ」という「胃と腸」誌らしからぬ特集号の序説の執筆がなかなか進まない.それは,テーマがあまりにも深遠だからである.フランス語は全くわからないが,マリアージュ(mariage)という言葉は聞いたことがある.筆者の浅い知識によれば,異なる2つの存在が融合,調和し,ひとつにまとまった存在になるさまを表現する言葉である.文学における詩的な場面で用いられることが多いが,色彩芸術学でも用いられる.
さて,本誌における臨床と病理のマリアージュを実現するためには何が必要か.①美しい写真が必要,②飽くなき探究心が必要,③ある程度の経験が必要,の3つが挙げられる.しかし,何かしっくりこない.煎じ詰めてみると,「動機は不純でよい」という結論に達した.つまり,上手くマリアージュしている方々の真似をすればよいのである.そして,真似をしながら自分なりのやり方を見つけ出し,確立していけばよいのである.これはまさに「守・破・離」の境地にほかならない.時には伝統という名の呪縛から自分を解放する勇気も必要だ.
さて,本誌における臨床と病理のマリアージュを実現するためには何が必要か.①美しい写真が必要,②飽くなき探究心が必要,③ある程度の経験が必要,の3つが挙げられる.しかし,何かしっくりこない.煎じ詰めてみると,「動機は不純でよい」という結論に達した.つまり,上手くマリアージュしている方々の真似をすればよいのである.そして,真似をしながら自分なりのやり方を見つけ出し,確立していけばよいのである.これはまさに「守・破・離」の境地にほかならない.時には伝統という名の呪縛から自分を解放する勇気も必要だ.
参考文献
1)二村聡.もっと病理写真が好きになる いちから知る病理写真撮影のお作法.金芳堂,2024
掲載誌情報