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文献概要
今月の主題 臨床と病理のマリアージュ 主題
消化管病変の病理プレゼンテーション法
著者: 市原真1
所属機関: 1札幌厚生病院病理診断科
ページ範囲:P.1099 - P.1106
文献購入ページに移動要旨●臨床画像との対比を目的として病理組織像をプレゼンテーションする手法について述べる.デザインに配慮し,診断の要点を序盤に述べ,目次や写真の提示順を工夫して聴衆の理解を助けつつ,病理組織のルーペ像・弱拡大像・強拡大像それぞれが臨床画像の何と対応するのかを踏まえて,体系的に画像を提示する.聴衆の視線や思考を惑わせないための気配りが求められる.臨床と病理の間に新たな推論を構築するにあたっては病理医の一人語りにならないための工夫が必要である.病理診断において病理標本と向き合うときの心構えと,病理標本を用いてclinical questionと向き合うときの心構えが異なることに留意する.
参考文献
1)Bruce Kirchoff,庫本高志(訳).ストーリーで惹きつける科学プレゼンテーション法.羊土社,2023
2)濱本英剛.付録 濱本先生の「症例発表が待ち遠しくなる! 内視鏡カンファレンス,研究会のための内視鏡写真と病理写真『対比』の作り方」.野中康一,濱本英剛,田沼徳真,他.上部消化管内視鏡診断マル秘ノート.医学書院,2016
3)名和田義高,野中康一.モテる! 症例発表で会場を沸かせるスライドの作り方.野中康一,市原真,濱本英剛,他.上部・下部消化管内視鏡診断マル秘ノート2.医学書院,2018
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