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文献詳細

雑誌文献

胃と腸59巻8号

2024年08月発行

文献概要

今月の主題 臨床と病理のマリアージュ 主題

臨床医の考える臨床画像と病理所見の対比—胃・十二指腸

著者: 吉村大輔1 深浦啓太1 佐々木泰介1 大久保彰人1 今村壮志1 武内翼1 小笠原愛1 藤原美奈子2 桃崎征也2 加藤誠也3

所属機関: 1九州医療センター消化器内科 2九州医療センター臨床検査科病理・病理診断科 3済生会福岡総合病院病理診断科

ページ範囲:P.1123 - P.1137

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要旨●臨床医と病理医は,ともに適切な治療による患者の利益を目標としなくてはならない.画像診断は消化管病変の性質を正確に把握するために重要であり,内視鏡検査やX線造影検査などの臨床画像所見と病理組織学的所見との整合性を確認することでのみ,その精度を向上させることが可能となる.対比を通じて診断能力を向上させるためには,病理医との適切な連携が必要であり,対応する設備拡充や技術の向上も求められる時代となった.特に拡大内視鏡診断が普及した現在,“高い解像度を目指した”胃・十二指腸腫瘍性病変の診断と治療,病理医の負担に配慮した検体の取り扱いとコミュニケーション,病理組織学的所見との対比について,自施設の経験と取り組みを供覧する.

参考文献

1)吉村大輔,吉村理江,加藤誠也,他.H. pylori未感染胃癌—現状と未来の課題.胃と腸 53:658-670, 2018
2)十二指腸癌診療ガイドライン作成委員会(編).総論.十二指腸癌診療ガイドライン2021年版.金原出版,pp 14-28, 2021
3)名和田義高.絶対に知っておくべき!切除標本の扱いとマクロ像の撮り方—内視鏡医の立場から.拡大内視鏡×病理対比診断研究会アトラス作成委員会(編).百症例式—胃の拡大内視鏡×病理対比アトラス.医学書院,pp 19-26, 2021

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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