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文献詳細

雑誌文献

胃と腸59巻8号

2024年08月発行

文献概要

今月の主題 臨床と病理のマリアージュ 主題

臨床医の考える臨床画像と病理所見の対比—大腸

著者: 渡邊昌人1 斎藤彰一1 十倉淳紀1 鈴木桂悟1 安江千尋1 井出大資1 千野晶子1 五十嵐正広1 高松学2

所属機関: 1がん研究会有明病院下部消化管内科 2がん研究会有明病院病理部

ページ範囲:P.1153 - P.1162

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要旨●大腸における病変の内視鏡像を含む臨床画像と病理組織像を対比することは,臨床の術前画像診断が切除検体の病理診断に対して正しかったのか,誤っていたならばどこがどのように誤っていたのか,病理診断の結果のみならず,症例の振り返りとして極めて重要である.そのためには関心領域における適切な内視鏡像を撮像すること,適切な位置に割が入るよう切り出しを行うことが必要である.臨床医自らが切り出し業務に関わりつつ,病理医と十分に連携をとって関心領域を正確に切片に出すことで,既知の診断の確認,そして新しい診断学の発展の一助になりうる.

参考文献

1)佐野寧,田中信治,工藤進英,他.The Japan NBI Expert Team(JNET)大腸拡大Narrow Band Imaging(NBI)分類.Intestine 19:5-13, 2015
2)工藤進英,大森靖弘,樫田博史,他.大腸の新しいpit pattern分類—箱根合意に基づいたVI,VN型pit pattern.早期大腸癌 9:135-140, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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