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文献詳細

雑誌文献

胃と腸59巻8号

2024年08月発行

今月の主題 臨床と病理のマリアージュ

ノート

胃病変における拡大内視鏡像と病理組織像の対比方法

著者: 上山浩也1 八尾隆史2 中村駿佑1 岩野知世1 山本桃子1 内田涼太1 宇都宮尚典1 阿部大樹1 沖翔太朗1 鈴木信之1 池田厚1 赤澤陽一1 竹田努1 上田久美子1 北條麻理子1 永原章仁1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科 2順天堂大学大学院医学研究科人体病理病態学

ページ範囲:P.1163 - P.1169

文献概要

要旨●消化管内視鏡診断において,内視鏡所見の特徴を証明する科学的根拠として病理組織像との対比は必須であり,特に拡大内視鏡像と病理組織像との正確な対比が症例検討において重要である.今回,自施設における胃病変に対する拡大内視鏡像と病理組織像の対比方法について概説する.生体内での内視鏡観察方法,内視鏡治療時のマーキング,内視鏡治療直後の検体(ホルマリン半固定後)の割入れと観察方法が手技として必要である.病理検体(ホルマリン固定後)の画像と内視鏡治療直後の検体の画像を用いることで,生体内の拡大内視鏡像と病理組織像を対比することが可能であり,条件さえそろえば内視鏡医のみでも実施可能である.

参考文献

1)Majima A, Kishimoto M, Dohi O, et al. Complete one-to-one correspondence between magnifying endoscopic and histopathologic images:the KOTO method II. Gastric Cancer 24:1365-1369, 2021
2)上山浩也.通常観察と拡大観察法(胃癌診断を中心に).浦岡俊夫(編).レジデントのための消化器内視鏡ことはじめ.メジカルビュー社,2023

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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