文献詳細
今月の主題 隆起性早期胃癌
主題
文献概要
はじめに
早期胃癌の肉眼的分類が設定された頃,表面陥凹型に比べⅠ型早期胃癌(以下Ⅰ型と略す)の診断は容易なものであろうと予想されたが,実際は良性ポリープとの鑑別が容易でないことがしばしば経験された.
その後,胃細胞診に加え胃生検が胃疾患の診断の場に広く応用され,一方,X線診断の分野でも山田1)の胃隆起性病変の診断を基礎に新しい知見が報告されるようになった.
ここでは筆者らの2,3の症例を供覧するとともに,これらの知見にふれながら日常診療の立場からⅠ型のX線診断の基本的考え方について述べたい.
早期胃癌の肉眼的分類が設定された頃,表面陥凹型に比べⅠ型早期胃癌(以下Ⅰ型と略す)の診断は容易なものであろうと予想されたが,実際は良性ポリープとの鑑別が容易でないことがしばしば経験された.
その後,胃細胞診に加え胃生検が胃疾患の診断の場に広く応用され,一方,X線診断の分野でも山田1)の胃隆起性病変の診断を基礎に新しい知見が報告されるようになった.
ここでは筆者らの2,3の症例を供覧するとともに,これらの知見にふれながら日常診療の立場からⅠ型のX線診断の基本的考え方について述べたい.
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