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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻1号

1971年01月発行

話題

肝癌とαfグロブリン(その1)αfによる肝癌診断

著者: 平井秀松1

所属機関: 1北海道大学医学部第1生化学教室

ページ範囲:P.54 - P.54

文献概要

 胎児血清中には成人血清中には証明されない胎児性α-グロブリンが存在する.αf-グロブリン,α-フェトプロテインなどと呼称する.

 成人にはみられぬこの蛋白は,しかし肝癌の発生と共に再び現われる.したがって血中にこれを証明することにより肝癌の診断が可能である.証明は目下のところ専らαfに対する抗血清との問の沈降反応,補体結合反応,その他の免疫反応に頼っている.沈降反応の場合,私らの研究では1mg/dlがその証明の下限界である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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