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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻1号

1971年01月発行

診断の手ほどき

Ⅱa+Ⅱc型の内視鏡診断

著者: 崎田隆夫1

所属機関: 1国立がんセンター内科

ページ範囲:P.95 - P.97

文献概要

 隆起型早期胃癌の内視鏡的診断については,すでに多くの議論が綜合統一されて,簡明な理論が造られている.すなわち,

 1)隆起の大きさが最も問題であり直径20mm以上になると悪性のことが多くなる.

 2)隆起の形も大切で,有径性のものは悪性例が少ない.したがって,直径20mm以下の有径性隆起はまず良性であり,20mm以上でも有径性のものは,良性例が少なくない.また扁平隆起には良性例は少なく,直径20mm以上のものはⅡa,20mm以下のものはATPのことが多い.

 3)内視鏡所見としては,凹凸や発赤出血白苔などの不整なものほど悪性のことが多いということは,一応の参考所見に過ぎない.

 4)決定診断は生検によらねばならぬことが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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