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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻10号

1971年09月発行

技術解説

大腸X線検査法

著者: 吉川保雄1

所属機関: 1順天堂大学医学部内科

ページ範囲:P.1325 - P.1331

文献概要

はじめに

 大腸X線診断学が胃X線診断学に比べて格段に遅れていることは諸家の指摘しているところである.この原因は大腸X線診断学の基礎となる病理学的概念が不明確であること,および,癌,ポリープ,潰瘍性大腸炎,大腸クローン病,憩室など主要な疾患が欧米に比べて少ないこともあるが,胃小区のような大腸粘膜面の微細構造を明瞭に現わせなかったことも大きな原因であると考えられる.

 最近,大腸X線検査が盛んに行なわれてくると,従来少ないと考えられていた上記疾患もかなりの頻度で発見されてきた.本邦においては早期胃癌研究の経験を生かして,いかに能率よく,盲点なく,微細変化まで描出するかに工夫をこらしているのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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