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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻11号

1971年10月発行

文献概要

今月の主題 胃前壁病変の診断 主題

胃前壁病変の存在診断

著者: 吉川保雄1 山中啓子1 早川尚男1 栗原稔1 塚田隆憲1 細井菫三1 黒沢彬1 池延東男1 勝田康夫1 人見洋一1 織田貫爾1 高木直行1 白壁彦夫1 安達純子2 古田正幸2 西沢護3 狩谷淳3

所属機関: 1順天堂大学医学部内科 2順天堂大学医学部放射線科 3千葉大学医学部第1内科

ページ範囲:P.1393 - P.1403

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はじめに

 胃後壁病変は二重造影法と圧迫法の駆使によって,5mm前後の微小病変もルーチンX線検査で比較的容易に現わせるようになってきた.これは,後壁病変のルーチン検査体系が確立されたためである,これに反して,前壁病変は,従来,経験的に頻度が少ないと考えられたことと,従来より行なわれていた粘膜法が面倒なわりに診断能がよくなかったために余り熱心に行なわれず,圧迫法が前壁検査法の主体をなしていた.しかし,胃カメラの普及により前壁病変がかなりの頻度に存在することがわかってくると,X線検査で見落しやすい前壁病変をいかに現わすかが問題になってきた.とくに,圧迫法のない胃集団検診,および,圧迫法がかならずしも十分に行なえないX線テレビ検査では大きな問題になる.新しい前壁撮影法がつよく望まれているわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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