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症例
多発性潰瘍を伴った胃粘膜のGiant Hypertrophy(Menetrier病)
著者: 武内俊彦1 伊藤誠1 加藤紀生1 本多英邦2 加納英行3
所属機関: 1名古屋市立大学医学部第1内科 2名古屋市立大学医学部第2外科 3社会保険中央病院消化器内科
ページ範囲:P.1453 - P.1460
文献購入ページに移動1888年Menetrierは胃の粘膜が胃腺の肥大によって限局性,もしくは瀰漫性に大脳回転を思わせる程に発達し,特異な巨大皺襞を呈する良性の疾患に病理組織学的な考察を加え,polyadenomesen nappeという名称を与えて報告した1).今日,Menetrier病といわれるのがこれである.しかし,本症には20に近い同義語2)~5)があり,臨床的概念および病理組織学的本態は未だ確立しているとはいい難い.
筆者らの症例は文献的考察から本症に該当するが,臨床診断学的ならびに病理組織学的に興味ある所見を呈したので,本症をめぐる問題点に若干の考察を加えて報告する.
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