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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻11号

1971年10月発行

文献概要

印象記

みたびラテンアメリカを訪ねて(3)

著者: 林貴雄1

所属機関: 1日本大学医学部有賀内科

ページ範囲:P.1474 - P.1474

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ウルグアイ

 人口280万人,面積18万7千平方キロ,ブラジルとアルゼンチンにはさまれ,南米のスイスといわれるウルグアイは本年12月に,第12回パンアメリカン消化器病学会の開催国になったため,早期胃癌の発見に関しての気運が高まりつつあった.

 首都モンテヴィデオは,隣りのブェノスアイレスから飛行機でわずか30分の距離である.有名なアルゼンチンタンゴもブェノスアイレスで始まったものと思っていたが,実はモンテビデオの下町から始まったのだと聞いて,認識をあらたにした.この国には,まだ日本製内視鏡器械は導入されていないが,Hirschowitzのスコープを用いての長い歴史があり,パンアメリカン消化器病学会のシンポジウムにも,内視鏡,胃癌早期発見の方法等のテーマを中心に,ちからを入れている.日本の胃癌診断技術が高く評価され,この度の学会には駐日ウルグアイ大使館が協力して,日本の医師達の参加を強く呼びかけている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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