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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻12号

1971年11月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 症例

粘膜内癌と細網肉腫の同一胃内共存例

著者: 竹中正治1 安達秀雄1 橋本英宣1

所属機関: 1鳥取大学医学部第1外科

ページ範囲:P.1587 - P.1592

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はじめに

 本邦においては臓器別の悪性腫瘍の発生率は消化管に最も高く,なかでも胃癌は圧倒的多数を占めている.しかし,同一胃のそれぞれ異なった部位に生じる重複胃癌は比較的稀である.胃癌に較べると,悪性リンパ腫をはじめとする平滑筋肉腫などの非上皮悪性腫瘍の発生は低率で,さらには癌腫と肉腫の全く異なった性格の2病変が何の連絡もなく,個々に独立して同一胃に共存する場合は非常に稀である.私共は最近,同一胃に悪性リンパ腫(細網肉腫)と粘膜内癌とが独立して別個に共存した症例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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