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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻12号

1971年11月発行

文献概要

今月の主題 症例・研究特集 研究

胃腸上皮化生のテステープによる迅速かつ正確な検出法

著者: 田中宣威1 河内卓1 木暮喜久子1 杉村隆2 小山靖夫3 金杉和郎3 風間敞子3 佐野量造4 広田映五4

所属機関: 1国立がんセンター研究所生化学部 2東京大学医科研癌生物研究部 3国立がんセンター病院外科 4国立がんセンター研究所病理

ページ範囲:P.1593 - P.1601

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Ⅰ.筆者らの研究の背景

 胃癌の組織発生に関しては,慢性胃炎とくに腸上皮化生粘膜との関係が重要視されており,胃癌のあるものは腸上皮化生から発生すると言われている1)~3).従って,腸上皮化生は一種の前癌状態とみなすこともできるから,胃における腸上皮化生の程度および範囲を知ることは大切なことである.

 この腸上皮化生は,日本人にとくに多く,また加齢との関連が強く,40歳以上の人の約50%には多かれ少なかれ腸上皮化生がみられる4)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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