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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻13号

1971年12月発行

文献概要

今月の主題 Ⅱa+Ⅱc型早期胃癌 主題

Ⅱa+Ⅱc型早期胃癌のX線診断

著者: 中村裕一1 谷啓輔1 八尾恒良2 岡田安浩2 古賀安彦2 藤原侃3 岡部治弥4

所属機関: 1福岡市医師会病院 2九州大学医学部第2内科 3福岡市佐田外科病院 4北里大学医学部内科

ページ範囲:P.1669 - P.1677

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 1962年内視鏡学会で早期胃癌の定義と肉眼分類が提唱されて以来,X線および内視鏡診断学の発展と技術の普及により本邦における早期胃癌の発見数は逐年的に増加し,現在では2.0~3.0cmの早期胃癌が一般開業医のレベルでも診断可能となってきた.

 Ⅱa+Ⅱc型早期胃癌を表面隆起型Ⅱaの亜型とみれば,Ⅱaの隆起は粘膜の厚さの2倍程度と規定されているので,Ⅱa+Ⅱc型はその程度の隆起を主体とし,一部に陥凹を有するものと定義されるであろう.この隆起の高さについての定義からいえば少しはみだしてくるが,どちらかと言うとⅡa+Ⅱcとせざるをえない症例が存在する場合もある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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