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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻13号

1971年12月発行

今月の主題 Ⅱa+Ⅱc型早期胃癌

主題

Ⅱa+Ⅱc型早期胃癌の病理

著者: 丸山雄造1

所属機関: 1信州大学附属病院中央検査部

ページ範囲:P.1689 - P.1698

文献概要

 Ⅱa+Ⅱc早期胃癌は中央に浅い陥凹性変化を示すほぼ輪状の隆起性病変で,その特徴ある形状から興味が抱かれている.また井口らは早期胃癌の術後予後を追究して,この型の症例中にしばしば肝転移による早期死亡例のみられることを指摘し,そのPen型発育の定型例として掲げて以来,予後との関連の点からも注意を集めている.

 診断技術の向上に伴って隆起性病変の症例の比率が次第に増しつつあり,Ⅱa+Ⅱc型胃癌の経験も同時に数を増しつつあるが,その頻度は,林田の集計による早期胃癌2,364例中154例,佐野の報告によれば300例中22例が経験されており,筆者の手もとの早期胃癌160例中8例を数え,この型の症例は全早期胃癌の5~7%であることが知られる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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