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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻13号

1971年12月発行

症例

空腸微小動脈瘤破裂の1治験例

著者: 蓮見昭武1 植田正昭1 大波克夫1 西田一巳2

所属機関: 1栃木県芳賀赤十字病院外科 2国立栃木病院研究検査科病理部

ページ範囲:P.1741 - P.1745

文献概要

 吐血および下血を来す大量消化管出血は日常数多く遭遇する疾患であるが,その原因疾患を頻度別にみると圧倒的に胃および十二指腸,次で結腸直腸,食道などの疾患が多く,その他の疾患は比較的少ない.特に十二指腸を除く小腸に起因するものは全消化管出血の1%前後にすぎないとされ,比較的まれとされている.著者らは最近,空腸粘膜に発生した微小動脈瘤の破裂により下血ショックをきたし,手術により救命しえた1例を経験したが,これは出血性小腸疾患の内でも更にまれなものであり,わが国においては未だその報告がなく,海外においても過去わずか6例が報告されているにすぎない.以下著者らの経験例を報告すると共に本疾患につき文献的考察を試みたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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