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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻13号

1971年12月発行

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編集後記 フリーアクセス

著者: 佐野量造

ページ範囲:P.1752 - P.1752

文献概要

 私達国立がんセンターグループが早期胃癌図譜を出版した当時は早期癌が100例程度であった.編集委員がそれぞれの立場から肉眼分類を検討しているうちに,小形のBorrmannH型様の外見を呈する何例かの症例に遭遇し,これをどのように分類するかで議論が沸いた.その結果,周辺が隆起し中央の陥凹しているものをⅡa+Ⅱc型という分類で統一しようではないかということで,どうやら意見がまとまった.その当時のこの型の早期癌は粘膜下層に深く浸潤したものばかりであったが,その後年数がたつにつれて粘膜内の癌でもドーナツ型または環状を呈するものが出てきた.一方この名称が一般に使用されてくると人によってはBorrmannⅡ型様のもののみにⅡa+Ⅱcを限定すべきである,粘膜のものはⅡaまたはⅡcでよいではないかという意見が外部のあちこちから出てきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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