icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻2号

1971年02月発行

文献概要

今月の主題 陥凹性早期胃癌 B.診断困難例の克服 主題

陥凹性早期胃癌診断困難例の克服―内視鏡診断を中心に

著者: 小林世美1 八木幹郎1 春日井達造1

所属機関: 1愛知がんセンター第1内科

ページ範囲:P.185 - P.189

文献購入ページに移動
 早期胃癌陥凹型といえば,つまりⅡcおよびⅢ型,それに両者のcombinationであるⅡc+Ⅲ,またはⅢ+Ⅱc型をさす.その他亜型として,ⅡcとⅡaの併存する病変も比較的よく見るものである.内視鏡的には,Ⅱcは良性潰瘍瘢痕と,Ⅱc+Ⅲ,Ⅲ+Ⅱcは治癒性良性潰瘍との鑑別困難例にしばしば遭遇する1)2).今ここで一つの陥凹型早期胃癌らしい病巣を発見した場合,癌細胞が粘膜下層(早期癌)までにとどまるか,固有筋層(進行癌)に浸潤しているかを推察することより,良性疾患との鑑別の方が臨床的に,つまり患者に対する治療面において遙かに重要なことである.筆者らは良性,悪性の鑑別が難しかった陥凹型早期胃癌例における反省から,表在性胃癌の特徴的所見であるⅡcにつき考察を深めるため,retrospectiveに症例検討を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら