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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻2号

1971年02月発行

文献概要

技術解説

胃生検による慢性胃炎のための4点法

著者: 佐野量造1 福富久之2 竹沢久武2

所属機関: 1国立がんセンター病理部 2国立がんセンター内科

ページ範囲:P.227 - P.231

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 胃生検技術の導入によって早期胃癌の診断学は急速な進歩をとげつつあり,すでに異型上皮の領域まで術前診断の可能となったことは驚異的なことである.このように早期胃癌発見のための胃生検の活躍はめざましいが,一方このすぐれた技術が慢性胃炎の研究のためにそれほど有効に利用されていないのが現状と思われる.

 従来,外国論文に発表されている胃生検による慢性胃炎の研究は,それがsuction biopsyであるために技術的には幽門部粘膜の採取が困難であったのか,なされた仕事のほとんどは胃体部粘膜についての慢性胃炎に関する仕事であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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