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早期胃癌と紛らわしい症例
病理学的立場からみて早期胃癌と紛らわしい病変について
著者: 吉井隆博1
所属機関: 1日本医科大学病理学教室
ページ範囲:P.335 - P.341
文献購入ページに移動はじめに
早期胃癌も定型的なものから非定型的なものまで,個々の症例においては千差万別で,また一方,慢性胃炎による胃小区の変形,びらん,潰瘍,その他の胃疾患による粘膜変化の多彩性にも驚きの目を見はることがある.そして,ある病変の形態的特徴を規定することの困難さを痛感する.しかし,さらに詳細な観察をすることによって表面的に類似した病変相互の差異を発見し,誤診をまぬがれるよう勉強を続けなければならない.このような点から,早期胃癌各型に類似した病変のうち,代表的なものをそれぞれ2,3選び肉眼的,組織学的に検討してみた.
早期胃癌も定型的なものから非定型的なものまで,個々の症例においては千差万別で,また一方,慢性胃炎による胃小区の変形,びらん,潰瘍,その他の胃疾患による粘膜変化の多彩性にも驚きの目を見はることがある.そして,ある病変の形態的特徴を規定することの困難さを痛感する.しかし,さらに詳細な観察をすることによって表面的に類似した病変相互の差異を発見し,誤診をまぬがれるよう勉強を続けなければならない.このような点から,早期胃癌各型に類似した病変のうち,代表的なものをそれぞれ2,3選び肉眼的,組織学的に検討してみた.
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