文献詳細
早期胃癌と紛らわしい症例
文献概要
はじめに
胃疾患の診断は,最近の目ざましい技術の進歩によって非常に正確になってきた.この症例は,まだファイバースコープや生検を行なっていなかった昭和42年のもので,レ線と切除標本から間違いなくⅡcと思われたのであるが,病理診断で良性潰瘍(Ul-Ⅱ)と訂正された例である.現在では,直視下生検などで誤診されることはないと思われるが,形態だけからはⅡcと極めて紛らわしい潰瘍もあるという点で興味深く,報告する.
胃疾患の診断は,最近の目ざましい技術の進歩によって非常に正確になってきた.この症例は,まだファイバースコープや生検を行なっていなかった昭和42年のもので,レ線と切除標本から間違いなくⅡcと思われたのであるが,病理診断で良性潰瘍(Ul-Ⅱ)と訂正された例である.現在では,直視下生検などで誤診されることはないと思われるが,形態だけからはⅡcと極めて紛らわしい潰瘍もあるという点で興味深く,報告する.
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