icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻3号

1971年03月発行

文献概要

早期胃癌と紛らわしい症例

Ⅱcと診断された良性潰瘍

著者: 藤田節1 西田一巳2

所属機関: 1大田原市藤田医院 2国立栃木病院病理

ページ範囲:P.343 - P.348

文献購入ページに移動
はじめに

 胃疾患の診断は,最近の目ざましい技術の進歩によって非常に正確になってきた.この症例は,まだファイバースコープや生検を行なっていなかった昭和42年のもので,レ線と切除標本から間違いなくⅡcと思われたのであるが,病理診断で良性潰瘍(Ul-Ⅱ)と訂正された例である.現在では,直視下生検などで誤診されることはないと思われるが,形態だけからはⅡcと極めて紛らわしい潰瘍もあるという点で興味深く,報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?