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症例
前壁Ⅱc型早期胃癌の1例
著者: 早川尚男1 栗原稔1 細井董三1 白浜龍興1 石原明夫1 安井昭2
所属機関: 1順天堂大学内科 2順天堂大学外科
ページ範囲:P.349 - P.354
文献購入ページに移動この症例は,内視鏡とX線の術前診断が大きく相違していた症例である.内科入院約2カ月の問に,X線検査を3回,内視鏡検査を5回施行した.その結果,多発潰瘍が治癒傾向を示していること,および胃角に線状潰瘍があるということでは両検査法の結論は一致していた.しかし,現在,内視鏡検査のレポートは残っているが,フィルムそのものは,術前3週間のものしか残っていない.しかも,撮影条件が極めて悪いものしかなく,経過を明らかにできないのが残念である.
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