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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻5号

1971年05月発行

文献概要

今月の主題 症例特集号 症例

胃に特異な拡がりを示した食道癌の1剖検例

著者: 金子博1 岡村明治2 中野敏3 放上幸充3

所属機関: 1長岡赤十字病院病理部 2新潟大学医学部第1病理 3長岡赤十字病院内科

ページ範囲:P.553 - P.557

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 胃の扁平上皮癌は非常にめずらしいものの1つである.世界の文献上,まだ30数例しかないとされているが,しかし胃の原発性扁平上皮癌として報告されているものの中に,食道の小さな癌病巣から,胃へ転移してきたものが含まれていることが指摘されている1)

 ここに報告する例は,食道の癌そのものは粘膜のごく軽度の肥厚を示すのみであったが,胃では腫瘍の転移浸潤のため胃壁全体が非常に厚くなりBorrmann Ⅳ型のかたちできていた症例である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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