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現在,消化管のX線診断用造影剤として,硫酸バリウムがもっとも広く使用されている.この硫酸バリウムは相当多量に服用しなければならないため,しばしば嘔吐や高度の便秘をもたらし,そのため高齢者や衰弱した患者に使用することは好ましくない.そのうえ硫酸バリウムは,服用後,消化管の蠕動運動によって,食道から胃腸へと時間につれて降下して行くため,一定箇所を時間をかけて検査するのに適していない.
最近,理化学研究所において硫酸バリウムに匹敵する造影能をもち,また生体外から磁界を印加することにより,その位置を自由にコントロールできる新しいX線診断用フェライト造影剤の試作に成功した.
最近,理化学研究所において硫酸バリウムに匹敵する造影能をもち,また生体外から磁界を印加することにより,その位置を自由にコントロールできる新しいX線診断用フェライト造影剤の試作に成功した.
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