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文献詳細

雑誌文献

胃と腸6巻5号

1971年05月発行

今月の主題 症例特集号

症例

直腸ポリープの悪性化を伴ったCronkheite-Canada症候群の1例

著者: 笹川力1 木村明1 高橋剛一1 原滋郎2 角原昭文2 小島国次3 広野耕一4

所属機関: 1長岡中央綜合病院内科 2長岡中央綜合病院外科 3長岡中央綜合病院病理 4三条済生会病院内科

ページ範囲:P.627 - P.633

文献概要

 蛋白喪失性胃腸症には各種疾患があげられているが,Cronkheite-Canada症候群,すなわち非遺伝性に,中年以後に発症し,脱毛,爪甲脱落,びまん性皮膚色素沈着などの特異的所見を伴う広汎な消化管ポリポージスも,低蛋白血と蛋白喪失所見を示し,いわゆる蛋白喪失性胃腸症に属するものと考える.本症候群はきわめてまれで1955年Cronkheite and Canada1)の報告以来,外国で10例2)~9),本邦で4例10)~13),合計14例記載されているに過ぎない.しかもポリープの悪性化を認めた症例は筆者らの例がはじめてであり,これまでは本症候群のポリープは悪性化しないといわれてきた.以下,15例目の自験例を報告するとともに本症候群の文献的考察をのべる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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