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今月の主題 腸上皮化生 主題
胃粘膜腸上皮化生のパターン
著者: 石舘卓三1
所属機関: 1秋田大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.889 - P.896
文献購入ページに移動 胃粘膜腸上皮化生は,胃潰瘍,ポリープと共に,胃癌の背景病変として注目されているが,近年組織化学,電子顕微鏡の導入,さらに早期胃癌,微小胃癌などを対象とし,この方面の研究1)~10)が多角的に行なわれている.しかし一方,腸上皮化生はその分布状態が複雑なため,組織切片の再構築,あるいはtissue roll法によっても正確な分布を認識し難い.かかる理由から筆者は酵素組織化学的に正常胃粘膜上皮細胞に陰性で,腸上皮に陽性を示すAlkaline phoshatase(Al-Pase)を指標とし,摘出胃標本を組織標本作成前に同酵素染色を行ない,腸上皮化生の状態を巨視的に観察した.これにより腸上皮化生を数種のpatternに分類し,その成り立ちと主な胃疾患と腸上皮化生との関連について検討した.
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