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研究
胃癌の酵素組織化学的検討―特に腸上皮との関連について
著者: 小堀鴎一郎1
所属機関: 1東京大学医学部第1外科学教室
ページ範囲:P.927 - P.934
文献購入ページに移動 本邦における悪性新生物による死因の中で,胃癌は他を遠く引離して首位を占め,この意味から胃癌の発生機序の解明は,特にわが国において大きな意味をもつものと考えられる.
胃癌の発生機序に関する研究は,既に19世紀にはじまり,その発生母地として,胃潰瘍6)22)26)27)胃炎5)7)10)20),胃ポリープ15)18)19)が重要視されて来た.他方Järvi8)らをはじめとする化生性腸上皮由来の胃癌の提唱は,Mulligan17),Morson16)らによる同様の学説と共に,今日の中村,菅野らによる胃型,腸型2分類論21)32)のさきがけを成したとも考えられる.
胃癌の発生機序に関する研究は,既に19世紀にはじまり,その発生母地として,胃潰瘍6)22)26)27)胃炎5)7)10)20),胃ポリープ15)18)19)が重要視されて来た.他方Järvi8)らをはじめとする化生性腸上皮由来の胃癌の提唱は,Mulligan17),Morson16)らによる同様の学説と共に,今日の中村,菅野らによる胃型,腸型2分類論21)32)のさきがけを成したとも考えられる.
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