文献詳細
文献概要
今月の主題 幽門部(pyloric portion)の病変 主題
いわゆるantral spasm―X線的立場より
著者: 増田久之1
所属機関: 1秋田大学医学部内科
ページ範囲:P.1121 - P.1129
文献購入ページに移動 胃のレ線解剖学的区分ならびに名称については,学者の見解が一致せず,まちまちである.したがってantral spasmについては,多くの学者がそれぞれの立場から解釈を加えており,また幽門痙攣,幽門管痙攣,幽門前部痙攣などの名称もあり,わずらわしい.
ここでは,胃運動を蠕動と排出運動に分け,排出運動を営む幽門管または幽門前部の筋構造の特殊性の見解を導入し,antral spasmについて考察を加え,最も重要な原因である慢性胃炎,ことにantral gastritisとの関係について検討し,その概念を明らかにしたい.
ここでは,胃運動を蠕動と排出運動に分け,排出運動を営む幽門管または幽門前部の筋構造の特殊性の見解を導入し,antral spasmについて考察を加え,最も重要な原因である慢性胃炎,ことにantral gastritisとの関係について検討し,その概念を明らかにしたい.
掲載誌情報