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胃内視鏡の気道内挿入
著者: 竹本忠良1
所属機関: 1東京女子医大消化器内科
ページ範囲:P.1132 - P.1132
文献購入ページに移動 1922年のことであるから,胃内視鏡はもっぱら硬性鏡が使われていた時代で,R.Schindlerがミュンヘンの病院にいたときである.ある若いInternが胃鏡検査をやってみたくて,患者に3マルク払うという条件でやらせてもらうという話がついた.チーフはSchindlerが立会うということで若いInternの胃鏡挿入に同意した.ところが挿入開始直後に患者は咳こみ,Schindlerがすぐ中止を命じたが,術者は強引に挿入を続け,呼吸困難・チアノーゼが出現した.
Schindlerが器械を引抜いたところ右側の気胸を起しており,すぐ手術が行なわれた.この例は結局胃鏡が気管から右気管支へついで肺実質から胸膜腔に貫通したことが確認されている.
Schindlerが器械を引抜いたところ右側の気胸を起しており,すぐ手術が行なわれた.この例は結局胃鏡が気管から右気管支へついで肺実質から胸膜腔に貫通したことが確認されている.
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